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HOUSE IN MUKO / 2016 / Kyoto , JAPAN

名 称 :向日市の家

所在地 :京都府

期 間 :2014年-2016年

主要用途:住宅+アトリエ

​構 造 :木造2階建

タイプ :増築+リノベーション

協 働 :中村昌彦・伊藤太一・中村菜穂子(こより)

​構造設計:金子武使構造設計事務所

施 工 :北創建設

写 真 :吉田祥平

​西国街道という歴史街道に面した、築100年を超える民家の改修プロジェクトです。50代夫婦と子ども1人の3人家族のための住宅と共に、画家であるご主人のアトリエも併設する計画です。既存の建物は内外装や設備の老朽化に加え、躯体の腐朽、石基礎などの構造的課題がある一方で、大きな断面の主要な柱梁や通りに面した建物の格式ある佇まいは周囲の景観にとって重厚な存在感を放っていました。当初建替えのご要望でしたが、残すべき価値ある建築物と判断し改修をご提案しました。まずしっかりした既存の骨組み以外を取り除き、そこへ新たに鉄筋コンクリート躯体を増設することで構造的補強とし、同時にアトリエと住居を隔てる区画としました。また、配管設備は新設したほうがメリットが大きかったため寝室棟を増築し庭を介した生活空間のゾーニングを行いました。ここでは時間の蓄積を持った骨組みと新たな素材を共存させることで、歴史街道への佇まいと現代的な暮らしが共存する場所を目指しました。スクラップアンドビルドの価値観では生むことのできない、時間性がもたらす豊かな空間性がこの建築の特徴です。

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